社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2012年5月12日土曜日

大学と地域防災・地域福祉を話し合いました

5月11日、大阪市立大学であった「日本家政学会第64回大会・公開講演会」にボラセンからもパネラーとして参加してきました。テーマは「地域における防災・減災への取り組み-東日本大震災に学ぶ-」で、第1部は「地域防災における大学の役割」と題して富士常葉大学大学院・教授の重川希志依さんから基調講演が行われました。第2部のパネルディスカッションでは、防災研究者の立場から、大阪市立大学が進めている「都市防災研究」の立場から、生活科学(食品栄養科学)の立場から、そして地域福祉の立場からそれぞれ発言があり議論が行われました。
私からは、大震災を機にこれまで地域福祉に接点の薄かった学生や社会人が自分に身近な地域に関心を向けている、一方でこれまでと変わらず、障がいのある人などが災害時に取り残されてしまう課題は依然として解消されていない、その二つをつなぐのが地域コミュニティで外部の支援を上手に活用する力「受援力」ではないか、大学ボランティアセンターの存在にもその鍵があると提起しました。翌日の企画を控えてフロアにおられた石巻専修大学の坂田学長も飛び入りで議論に参加されるなど、短時間でしたが、今後の大学と地域防災・地域福祉の方向性を探ることができる機会でした。(松尾)