社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2012年9月26日水曜日

株式会社ノダさんの“大阪ショールーム見学ツアー”を実施しました!


ご報告が遅くなってしまいました!

919日(水)

先日の第1弾(記事はコチラ)に引続き、

閃く社協Project
企業・NPOの活動の現場を知る企業・NPO体感ツアー2を実施しました!

今回は、
株式会社ノダさんの大阪ショールーム見学ツアー”です。

 
西区にあるショールームに、


福祉住環境・住宅改修やユニバーサルデザインの専門家から構成する2つのNPO法人、西区社会福祉協議会、当センタースタッフの合計13人でお邪魔しました。

はじめに、
ショールームについてご案内頂きました!
株式会社ノダさんは、高齢者の在宅での怪我が多発している問題から、
高齢者が安心して生活できる住空間整備に着目し、創業110年の建材メーカーとして、
ケア連携型バリアフリー発見・体験ルーム」を開始されました。
 
転倒しにくく、転倒しても怪我をしにくい床材の紹介、建材の色の違いや廊下幅など実際に体験。

今回は装着しませんでしたが、ショールームでは高齢者疑似体験スーツ車イスでの体験も出来ます。
 
このショールームは「自社製品のPRではなく、社会貢献としてショールームを活用して“人に優しい住まい”を体感してほしい」ということで、工務店や施工主が高齢者向け住宅改修の勉強の場としてや、ケアマネージャーの研修などでも利用されています。
車イスに乗ってドアの開閉幅を体験中!
これだけ広くてもギリギリなんだ...

しかし、「もっと地域の方々に色々な利用をして頂きたい」とおっしゃっていて、後半は参加者の皆さんで、体験されて感じられたことや利用方法について意見交換の場をもちました。


 
「よりリアルな生活シーンの体験とするために、水周りの各メーカーと連携したらどうか。」「高齢者や障がい者の中には握力が弱い方もいるので、手すりは色の違いだけではなく様々な形状も体験できた方が良い」など参加者の専門的観点から具体的な案も挙げられました。


各種床材歩行感体験コーナー
 

また、「地域住民の講習や住宅改修に向けた予備知識を得る場」「デザイン専門学校の学生等の学習の場」として等、利用方法についてもたくさんの案が挙がりました。

 
参加者から次々に挙げられる利用方法に「是非利用して下さい!」と快く受け止めて下さり、本当に「“人に優しい住まい”を体感してほしい」という想いを感じた体験でした。


みなさんも、是非訪問して体感して頂き、こんな風に活用したい!というご意見もお寄せ頂きたいです♪


百見は一行に如かず」(百回見ても、一回体験することにはかなわない、という意味)をキーワードに企画した、企業・NPO体感ツアー

今後も第1弾・第2弾のように、NPO企業の交流を通じて、今まで行く機会が無かった場所へ体感しに行くツアーを企画出来たらなと思っています♪(水島)


 

2012年9月25日火曜日

第1回目の練習が行われました♪

去る9月19日(水)、住吉区民センター小ホールにて、「ギターでギネスを目指そう」の第1回目の練習が行われました。第1回目の練習には数名の大学生が駆けつけ、個々に楽譜を見ながらコードを確かめていました。
ギターでギネスを目指そう」の本番である3月23日に全員で同時演奏する楽曲は「上を向いて歩こう」。多くの人が会場に集まり、同時に演奏する姿を想像すると今から楽しみです!

この企画は誰でも参加OK!ギター好きな人やこれからギターを始めてみたい人、東北へ復興の想いを届けたい人、どなたでもお越しいただきたいと思います。
ギターの練習はこれからも月に1回、第3水曜日に行われますので、都合のつく人は一度顔を出してみてください♪一緒に楽しみながらやっていきましょう!(秋田)

***********次回以降の練習日案内***********
 10/17(水)18:30~20:00
 11/21(水)18:30~20:00
 場所はいずれも住吉区民センター小ホール
***********************************************
★「ギターでギネスを目指そう」についてはコチラ
 ⇒ http://ocvic.blogspot.jp/2012/09/blog-post_18.html
★facebookページはコチラ
 ⇒ http://ja-jp.facebook.com/OGCproject2011
賛同してくださる人は「いいね!」をお願いします♪

2012年9月23日日曜日

「おおさか閃き塾」塾生によるリサーチ活動進行中!

グリーンシティの皆さん(右/手前)と塾生(左)
自身が関わる地域コミュニティの困りごと・悩みごとに対して、多様な仲間と共に解決の糸口を見つけ、一歩を踏み出そうという「おおさか閃き塾」。8月はじめから始まり、それぞれの解決への糸口を見つけようと、今、塾生が各地へ精力的にリサーチに出掛けています。

昨晩(9月22日)は、マンションコミュニティの活性化や地域防災をテーマにしている塾生4人・スタッフ3人が加古川まで遠征し、「加古川グリーンシティ防災会」の皆さんにお話しを伺いました。今年で築27年目になる「加古川グリーンシティ」(7棟約600世帯(2,000人))の自主防災組織である同会は1998年に阪神・淡路大震災を契機に発足し、その活動は実に多様で活発!その多彩ぶりはとてもブログで紹介しつくせない、倒れそうなくらい圧倒的なものなので、ここでは残念ながら省略します!(メディアでの紹介も多数、実にあらゆる情報を同会のホームページで発信しておられるので、活動内容はそちらをチェックしてください!)

同会へのリサーチでまず驚かされたのは、お時間をわざわざ作ってくださった皆さんの顔ぶれです。同会代表の大西賞典さんのほか、自治会長さんやマンション管理組合の理事長さんや役員さんなどなんと総勢9人!しかも皆さん私たちが恐れていた四角い顔ではなく、何とも楽しそうだから余計にフシギです。このフシギを読み解くさまざまなお話しを聞かせていただき、22時近くまで約3時間、あっという間に過ぎてしまいました。素晴らしい活動の核心をいろいろと教えていただいたお話しをここで書きたいところですが、長くなるので省略します(涙)・・・ ただひとつ私が特に感じたのは、毎週土曜の晩に定着しているという防災会議と称した1,000円飲み会がいろいろな意味で欠かせない場になっていること、「自分たちのまちは自分たちで守る」という肩肘の張ったありがちなスローガンではなく、「家庭や仕事のための時間が最優先、余力の時間で大切な人を守るために楽しく活動しよう」というポリシーが、何とも楽しそうな皆さんの表情の向こう側にあるのかな、などと思いました。ほんの一部の紹介ですみません・・・

こんな感じで塾生50人が10月初旬にかけて、思い思いの人や場所、団体を訪ねていきます。お邪魔した際はどうか皆さん、本音を聞かせて頂けたら嬉しいです!(松尾)

2012年9月21日金曜日

「ホッとネットおおさか」第2回定例会が開催されました

 9月21日(金)大阪弁護士会館(大阪市北区)において、「ホッとネットおおさか(大阪府下避難者支援団体等連絡協議会)」の第2回定例会が開催されました。
 なかなか決まらなかった愛称も 『ホッとネットおおさか』 に決まり、この日は40人強の皆さんが参加されました。前回に比べると人数は減りましたが、参加された皆さんは熱心に発言者の言葉に耳を傾け、法律の学習の部分では積極的に質疑もいただきました。

 会議では、まず最初に当事者団体の方々からのお話や、各支援団体からの支援の状況・今後の取り組みなどについての報告が行われた後、『原子力事故による子ども、被災者支援法』について、大阪弁護士会の弁護士からお話いただきました。

 法律の話は難しくて尻込みしがちですが、この法律は「基本法」であること、条文に書かれている内容についての解説、特に第5条の「基本方針」が最大のポイントであることなど、要点を押さえて説明をしていただき、講師を務めていただいた弁護士からは、「支援団体の皆さんから避難当事者の皆さんへ法律のポイントを伝えていただきたい。要請があれば説明にも出向かせていただきます。」という言葉をいただきました。

 会の最後は事務局から、避難者支援関連の広報物などを定期的にもれなく避難者の元に届けられるよう、ホッとネットおおさかとして府内の各市町村自治体に依頼させていただくことなどが報告されました。

 次回は11月19日(月)の開催を予定しています。ホッとネットおおさかの活動にご関心のある支援団体や当事者団体の方がいらっしゃいましたら、ボランティア情報センターまでご一報ください!(溝渕・修田)

2012年9月20日木曜日

生野で「地域共生ケア」を考えるセミナーがありました!

「地域共生ケア」って聞いたことありますか?赤ちゃんから高齢者まで、年齢や障がいの有無に関わらず共に地域で生活していくことを支援するケアのことで、平成5年ごろから富山県などの市民団体が取り組みはじめ、今では全国に広がっています。

9月19日(水)、生野区でこの取り組みについて考える「地域共生セミナー」(共催:生野区居宅介護支援事業者連絡会・地域共生ケア生野推進委員会)が開催されました。基調講演では、城東区や福島区で認知症対応型デイサービスや地域交流サロンを運営しているNPO法人樹(いつき)代表の瀬川雅和さんが、富山型デイサービスの代表格「このゆびと~まれ」の活動を紹介。活動が発展していくプロセスと、例えば「誰も排除しない」「誰にでも役割がある」などといった、何が大切にされてきたのかをわかりやすくお話しされました。

その後、「地域共生ホームすまいる」(茨木市)代表の米田早苗さん、「共生ホームたんぽぽの家」(高石市)代表の赤坂寛子さんが、地域共生ケアの実践事例を紹介しました。米田さんのお話しからは、小さな子どもを連れて一緒に働ける「ママさんスタッフ・子どもスタッフ」の仕組みなどについて、米田さんのお話しからは開所当初の「地域共生ケア」に関する無理解などについてのお話しが特に印象的でした。

地域共生ケア生野推進委員会ではこの冬、地域共生ケア事業を立ち上げていくための起業支援講座を企画中で、私たちもそのお手伝いをしています。会場には100人以上の人が参加していて、関心の高さと熱気のようなものを感じました!(松尾)

2012年9月18日火曜日

COMVOネット登録団体が1000件に!

登録数がちょうど1000件になった
COMVOネットのトップ画面です♪
COMVOネットをご存知ですか?COMVOネットとは主に大阪市域のボランティア・市民活動団体などの団体情報、ボランティア募集やイベント・セミナー情報などを発信しているデータベースです。何かボランティア情報を探したい時、団体の情報を知りたい時など普段から広く市民の皆さんに使っていただけるデータベースになっているほか、利用登録した団体自身でネット上からボランティア募集やイベント・セミナー情報の掲載ができます。

つい先日、そのCOMVOネットにご登録していただいた団体の数が1,000件を達成しました!これだけの数の団体の皆さんにご利用いただき、さらに価値あるデータベースとなるようにしていきたいと思います。これからもどんどんご活用ください!(秋田)

ギターでギネスを目指し震災復興を応援しよう!

東日本大震災が発災してから早くも1年半が経過しました。この間、何か自分にできることがないかと思われた人もたくさんいらっしゃることでしょう。その中で、震災からの復興を自分たちのできることで応援したいと声を挙げた市民活動団体がきっかけとなり、とあるプロジェクトが現在進められています。それは「ギターでギネスを目指す」というもの。

発端は神戸で行われた「2000人ギター弾き語り」を大阪でもできたらと提案、それに賛同した団体でプロジェクトチームを結成し、どんどんその輪は広がっています。

概要としては、多くのエールを東北に向けて送るために誰もが共感出来得る「音楽」を通じて、大勢の人や気持ちを集めるイベントを開催、その記録を何かの形で残せるようにと「世界最大のギター教室」としてギネス記録にも挑戦します。(ちなみに現在の記録はアメリカの1377人だそうです。)

このイベントは3月23日に開催予定ですが、ギターが弾けない人は参加できないの?と思われた人、そんなことはありません!ギターはもちろん、その他の楽器での参加もOK、楽器無しでの参加もOK、その場にいる全員が参加者となれます!
ギターで参加したいけど、腕に自信が・・・と思われた人、大丈夫です!当日までに毎月の練習日を設けました。家に眠っているギターがある人やこの機会にギターを始めてみようかなという人、楽しく練習しながら、当日を一緒に迎えませんか?

★練習日(9~11月分)
9/19(水)18:30~20:00
10/17(水)18:30~20:00
11/21(水)18:30~20:00
※場所はいずれも住吉区民センター小ホールです。
※予約不要、ギターを持ってお越しください。

また、詳細が決定次第随時、お知らせします!(秋田)

資源マッチングをサポートする「comlink・こむりんく」HPがバージョンアップ!

企業・NPOなどがそれぞれ持つ、ヒト・モノ・場所・技術・スキル・ノウハウ・ネットワークなどさまざまな社会資源を融通しあって、元気な地域コミュニティづくりにつなげようという仕組み、地域貢献活動マッチングシステム「comlink・こむりんく」のホームページがバージョンアップしました!
具体的には、提供したい・希望したい資源の一覧が見やすくなり、応募も資源画面から可能になって利用しやすくなったほか、マッチングが成立した資源の一覧も見やすくなりました。さらに資源の提供・希望情報も発信しやすくなり、今までよりも気軽に簡単に利用していただけるようになりました。
ぜひ一度サイトを訪ねてみてください。そして何か提供できる資源が見つかったとき、ほしい資源が出てきたときはぜひ「comlink・こむりんく」をご利用ください。OCVICのスタッフが一件一件丁寧にコーディネートしていきます。これからも資源のマッチングを通じて、企業、NPO・地域、行政などセクターの違いを越えたつながりづくりを誘発し、ささやかながら元気な地域コミュニティづくりのお手伝いをしていきたいと考えています。(松尾)  URL http://comlink.weblogs.jp/

2012年9月16日日曜日

盲ろう者の料理教室が大阪ガスと初の連携で実現☆

皆さんは「盲ろう者」をご存知でしょうか?

「グリルでゆで卵」の様子を触って確かめる盲ろうの皆さん
「盲ろう者」とは、
あのヘレン・ケラーと同じ、目と耳の両方に障がいを持つ人たちのことをいいます。

去る9/5(水)、そんな盲ろう者の支援団体、NPO法人大阪盲ろう者友の会が運営する
「手と手とハウス」(大阪市港区)の利用者14人(+介助者14人)と手話サークル帆船のメンバー4人が、港区社会福祉協議会(ボランティアコーディネーター・荻野さん)のコーディネートにより、大阪ガス㈱大阪リビング営業部コミュニティ室と大阪ガスクッキングスクール淀屋橋(運営㈱アプリティーセサモ)との連携・協力で、初の盲ろう者向けお料理教室を楽しまれました!

「目と耳に障がいがある人たちのお料理教室?!」

最初に、荻野さんから今回のお話をお聞きした際に、私がまず思ったのは「目と耳に障がいがあって、どうやってお料理するんだろう?」という素朴な疑問でした。ところが、調理の様子を実際に見学して、当初抱いていた疑問は氷解! 

盲ろう者の皆さんが、介助者の皆さんと一緒になって、本当に楽しんで料理をされている様子を拝見し、こちらの頬も緩みっぱなしの、笑いの絶えない、喜びに溢れた時間を共有させていただきました♪

触手話で手順を伝えます
盲ろう者は、一人にひとりの介助者が必須です。「離れていたら伝わらない」ため、盲ろう者と介助者はぴったりと寄り添って行動されます。様々な情報は「触手話」や「指点字」といった、常に手と手を触れ合わせるコミュニケーション法で伝えられます。
その様子は、仲良しの幼い子どもたちのよう。
とても微笑ましい光景です。

この日のメニューのテーマは「秋かおる和風」。
①ほうれん草とえのき茸の柚子風味(和え物)に始まり、②里芋のコロッケ・ウニソース添え、③沢煮椀(たっぷりの野菜の千切りと豚肉の吸い物)、④きのこご飯、⑤水ようかん・黒ゴマ風味、の秋の香りいっぱいの5品です。
大阪ガスクッキングスクール淀屋橋・松石チーフが、「手と手とハウス」増田さん・松本さんとの事前打合せを踏まえて組み立てられました。

とても全盲とは思えない包丁さばき!
「盲ろうの方は、目と耳以外の感覚―嗅覚・味覚・触覚が非常に優れているとのお話を聞き、1品ずつ香りを楽しむ食材を必ず加え、芋をこねるといった触覚を楽しめる要素も取り入れました。事故防止から包丁を使うことは最小限に、と最初は考えたのですが、”調理した感”も味わってほしいと思い直し、野菜を細かく刻む工程も残しました」(松石チーフ談)

大阪ガス㈱大阪リビング営業部コミュニティ室および大阪ガスクッキングスクール淀屋橋では、CSRの一環として毎年2~3回程度、視覚障がい者のための料理教室を実施しておられます。

ただ、今回は視覚+聴覚の2重の障がいをお持ちの方が対象。
荻野さんから今回の依頼を受けたときは「お受けしたい気持ちはやまやま。でも簡単に引き受けて大丈夫だろうか…と思いました」(大阪ガス㈱大阪リビング営業部コミュニティ室・西村主任談)。
しかし、関係者間で検討を重ね、当初依頼の出張料理教室というカタチではなく、大阪ガスクッキングスクール淀屋橋内での実施とし、現場スタッフの数も通常の倍の人数で対応するということで調整がつき、今回の料理教室が実現しました。

炒める!盲ろう者
実施してみると、下準備等は通常のクッキングスクールの場合とほぼ同じだったのにもかかわらず、約1時間30分、予定通りの時間内で5品が出来上がり、スタッフの皆さんが驚くほどの手際のよさ。

それもそのはず、「手と手とハウス」では、週に1回、小さなキッチンでの調理実習を利用者の皆さんで楽しんでおられるのだそう。松本さん曰く「嗅覚・味覚・触覚の優れた盲ろう者は、お料理が大好き! また、健康オタクも多いんですよ~」。
今回の料理教室も、利用者の皆さんからの「自分たちの好きな料理で、新しい世界を見たい!!」との熱烈な思いが発端になっています。
広々とした、最新の調理器具の並ぶ本格的なキッチンでの調理体験に、皆さんの喜びも一入です。
「盲ろう者が、自分で最後まで作るという体験ができとてもよかったです。以前からお料理教室を開いてほしいと要望がありました。今回、実現できたことがとてもうれしいです」。盲ろう者は一般の料理教室に参加することが難しい中、「今回、大阪ガスのコミュニティ室が受け入れてくださったことで一歩開くことができたのではないかと思います」と増田さん・松本さん。

完成したお料理のお味は、もちろん太鼓判の美味しさ!盲ろう者さんからも「薄味でヘルシーなのに、香りでしっかりカバーされていてとても美味しくいただけた」とのご感想。
みんなで美味しくいただきました♪
また、「お鍋やフライパンから立ちこめる香りに秋を感じた…」という感想もあり、松石チーフの思いがしっかり伝わっていたことに「感動しました」と荻野さん。

他には「介助者がやはり素晴らしい。伝えたい内容がきっちり伝わっているからこその運びです」 や「グリルでゆで卵には本当にみんなが驚いていた。そんな面白みも含んだ内容が素敵だった」とのご感想も。

盲ろう者対象の料理教室は初めて、ということで、大阪ガス社内の関連部門や㈱アプリティーセサモの社長さんなど、何人もの方が途中、見学に来られていました。
開始早々は固かった関係者の方々の表情も、途中からは、盲ろう者の皆さんの楽しそうな様子を見て緩みはじめ、事故なく予定通り終了したことで一様にホッとされておられたのがとても印象的でした。西村主任も「初めての経験で大変不安な気持ち」でしたが「大変貴重な体験をさせていただいたと感謝しております」と仰っておられました。

このような小さな「初めて」が積み重なって、障がいのある人の暮らしや社会が変わっていくのだなぁと実感させてもらった、今回の素敵な料理教室でした。

しかし、「グリルでゆで卵」には、私もびっくりしましたー!!
(作り方を知りたい方は、ぜひボラセン・市居までお問い合わせください~♪) (市居)



※なお、より詳細な当日の様子が港新聞(9/15号12-13ページ)に紹介されています。
 こちらもぜひ御覧ください↓↓↓
http://osaka-minatonews.sakura.ne.jp/pdf/2012/0915-157/0915-157c.pdf

「まちなか被災シミュレーションver.3大阪・ふくしま」雷雨にめげず無事終了!

9月15日(土)午後、通算3回目となる「まちなか被災シミュレーション」を大阪ボランティア協会さん、NPO法人日常生活支援ネットワークさんと一緒に開催しました。今回のフィールドは福島区!阪神・野田駅前を起点に、今回はたまたま遊びに来ていた福島区で地震発生、前回までと異なり、どこに逃げればいいかをメンバー間で話し合いながら、街中にある地図表示などを手がかりに逃げるシミュレーションを行いました。

ストレッチャーを使っている人、電動車いすを使っている人など障害当事者が8人、介助者を含めて健常者が約20人、合わせて30人ほどのメンバーが3班に分かれていざ出発! 土地勘のない参加者が多い中、思い思いに小学校を目指したり、消防署に隣接する公園を目指したりしながら、最終的には区内の広域避難場所に指定されている公園を目指しました。そして歩きながら皆が不安に感じていた雲行きの怪しさがみるみる広がり、公園に到着したとたんに激しい雷雨に遭遇!スポーツセンターに間一髪逃げ込み、ずぶ濡れ状態は避けられました。

伊丹から参加したメンバーが「大阪は街中に避難を誘導するものが全く見あたらないので驚いた」と言っておられましたが、地域住民への周知は日常的に行われている一方で、外から来た人の避難対策はまだまだ不十分なことが実感できました。途中で30分ほど雨宿りすることになったスポーツセンターには公園に遊びに来ていた人たちも多く駆け込み、「避難所の空気感と共通するところを感じた」というメンバーの声もありました。

そのほかにも予期せぬ事態にどう対処するか、判断を迫られる場面もあり、これまでの2回とは異なった緊張感を感じながらの3時間でした。次回は1月下旬に神戸のハーバーランド界隈でやってみよう!ということになりました。また具体的なことが決まりましたらお知らせします。(松尾)

2012年9月15日土曜日

【市民フォーラムおおさか】福島・いわき市へ向けてボラバス出発!

穏やかな朝の陽ざしのもと、市民フォーラムおおさか(事務局:大阪市ボランティア情報センター)主催の福島・いわき市へ向けたボラバスが無事出発しました。20人を乗せたバスは今晩・福島入り、明日いわき市内の仮設住宅を訪ね、アロマテラピー・うどんのふるまい、子ども向けにヨーヨー釣りなどを通じて、地元の皆さんと交流します。17日には帰阪する強行軍ですが、「今回の訪問をきっかけに継続的なよいつながりができれば」というのが参加者の思いです。素敵な出会い・交流ができますように!(松尾)

2012年9月14日金曜日

此花区社協での自主的な職員防災研修に参加してきました!

今日の雷も結構激しかったですね~。そんな嵐の中、此花区社協では防災・減災をテーマにした職員さんの自主研修会があり、ボラセンからも松尾・中原・実習生がご一緒させていただきました!この研修会のイイトコロは、地域活動担当、包括支援センター、老人福祉センター、子ども・子育てプラザと部署横断的だったこと。なんとも素晴らしいです!内容は、防災カードゲーム「クロスロード」の習熟研修。クロスロードの扱い方を再確認し、部署内で、さらには住民向け、施設向け、利用者向けと今後いろいろと展開していこうとされています。各職員さんに住民の立場になってもらい、模擬的なクロスロードゲームを進行、進め方や押さえどころを確認しました。やっぱりこういう機会にいろいろな考え方や視点があることを共有できるのはいいことだし、何度やってもやり過ぎはないなあと思いました。(松尾)

県外避難者の交流会を開催しています!

8月から9月にかけて、大阪市ボランティア情報センターでは県外避難者の交流会を様々なかたちで実施してきました。震災から1年半が経過しましたが、これからもニーズを見逃さない支援活動を続けていきます。

~ふるさとに思いを馳せる交流会~

 8月13日(月)から15日(水)にかけて、大阪市北区在宅サービスセンターいきいきネットにて、「ふるさとに想いを馳せる交流会」が開催されました。北区社会福祉協議会では、今年の6月より福島県から避難されている方が職員となり、その方の強い想いもあって、大阪市ボランティア情報センターと北区社会福祉協議会が共催しました。大阪から地元への帰省が難しいという方にも気軽に来て楽しんでもらえる場所を提供しようという考えもあり、お盆にあたるこの時期の開催となりました。
 当日は子どものお相手ボランティアとして関西大学の学生団体KUMC、就労関係の相談にNPO法人シンフォニー・生きがいしごとサポートセンター阪神南、法律相談・原発事故に関する賠償相談に大阪弁護士会の方にお越しいただき、避難されている方と一緒にテーブルを囲んでいただきました。
 13日には8人、14日には12人、15日には17人、3日間で延べ37人の方にお越しいただきました。ふだん「避難ママのお茶べり会」に参加されている方にも、市内から、市外からを問わずお集まりいただき、母子避難の課題や悩みを中心にお話しされていました。


~Cafe IMONIKAI~

 8月29日(水)、大阪市立社会福祉センターにて、大阪市ボランティア情報センター主催の「Cafe IMONIKAI」が開催されました。当日は8人の方と6人の子どもたちが来所され、テーブルを丸く囲んでいただき、一緒に昼食を食べながらお話をされるなど、まさに「いも煮会」の名の通りあたたかな会となりました。「ふるさとに思いを馳せる交流会」に引き続きNPO法人シンフォニーによる就労相談、学生団体KUMCの保育ボランティアにもご協力いただき、大人にも子どもにもリラックスした楽しい時間を過ごしていただきました。
 「Cafe IMONIKAI」は毎月第4水曜日に定例開催していきます。参加される方の憩いのひとときとなるよう、ささやかなお楽しみ企画やお役立ち情報などを用意していく予定です。
次回開催日は9月26日(水)です。


~東北×関西交流クッキング みんなでたこ焼き!パーティー~

 9月8日(土)、大阪市立子育ていろいろ相談センターにて、大阪市ボランティア情報センターと社団法人健康栄養支援センター(HNS)主催の料理を通じた交流会「東北×関西交流クッキング みんなでたこ焼き!パーティー」が開催されました。避難されている方、地元大阪の方とが一緒に料理をして楽しんでいただくこの集い、1月には恵方巻きを作りましたが、今回のメニューは大阪名物の王道「たこ焼き」です。大阪では一家に一台たこ焼き器があるのが普通(?)ですが、参加者の皆さんは初めてという方がほとんどで、地元の方に教えてもらいながらたこ焼きをくるくると焼き上げました。またたこ焼きの他に、「ところてん」と「ひやしあめ」も手作りしました。関西風に黒蜜で食べるところてん、関西ならではの夏の飲み物ひやしあめと、関西一色のメニューを味わっていただきました。
 食後は交流タイムとして、今日の食材にまつわるクイズや、関西弁・東北弁のクイズなどを楽しみ、最後は全員で輪になって今後あったらうれしい交流の内容や支援活動について話し合いました。避難されている方と地域の方とが一緒になってひとつの活動ができるこのような会を、今後も継続的に行なっていきたいと思います。

(修田)

2012年9月11日火曜日

東日本大震災支援活動団体情報交換会に参加しました!

9月10日(月)、関西圏で復興支援や避難者支援、防災・減災活動に取り組む団体の情報交換会が、新梅田シティにある「ミンナDEカオウヤ梅田スカイビル店」の交流スペースで開かれ、私たちも参加してきました。(スカイビルに戻ってきた「ミンナDEカオウヤ」の常設店は品揃えも豊富!ぜひ足を運んでください!)
「3.11 from KANSAI」実行委員会の呼びかけに、大阪のみならず、滋賀、京都、兵庫、和歌山、奈良と近畿圏の中間支援団体やNPOなど25団体・約30人が参加しました。

はじめに、スペシャルサポートネット関西世話人の田村太郎さんから「復興活動の現状と今後の課題」と題して話題提供がありました。「復興が遅れていると皆言いますが、現在は復旧が一段落し、復興計画を策定し議論していく『おどり場』的な期間の只中で、変化が見えにくい時期なんです。復興が本格化する前の、この時期にあった支援が必要なんです」と話し、男性の孤立防止、子どもの屋外の遊び場づくりの事例などに触れました。復興庁職員の顔も持つ田村さんは、「地元ではないからできることは何か?阪神・淡路の経験をどう活かすか?『18年目の被災地』から『2年目の被災地』を見つめる視点、見通しがほしい」とまとめました。

その後、「避難者支援」「ビジネス支援」「防災」「まちづくり」「啓発・チャリティ・スペシャルニーズ」の5つのテーブルにわかれて、各団体で課題や今後の見通しなどを共有しました。「被災地と関西、関西の中においても、人やモノがつながる仕掛けが必要」「互いの活動の効果が高まるような相互乗り入れがしやすい場が必要」などといった声が出されたことも受けて、来年の「3.11 from KANSAI 2013」にもゆるやかなネットワークを大切にしながらつなげていこうと確認され、閉会しました。「3.11 from KANSAI 2013」の動きも秋以降、本格化していきます。随時このブログでもお知らせしていきますね!(溝渕・松尾)

2012年9月5日水曜日

【こむりんく】企業から国際支援団体に英語書籍&雑誌が提供されました!

中央区を拠点に、フィリピン系の方を中心とする定住外国人に対する支援活動を行われているピノイサポートクラブさん。外国人が集うサロンスペースで読める本があれば、ということで、こむりんくに英語書籍の希望を出されていました。今回その募集に対し、住友精化株式会社さんより、英語書籍11冊と雑誌30冊の提供があり、マッチングが成立しました!
住友精化ご担当の脇本さんは、幹事として参加されている中央区フィランソロピー懇談会(CFK)を通じて今回の募集を知り、ちょうど社内で英語学習をすすめていたところ、余分になった洋書がないかと、周囲の社員に声をかけて提供を募ったそうです。

 「会社の備品でなくても、社内の個々人から集まった物品を提供するという形もあっていいと思う。こうしたやり方が広がっていけばいい」という思いで、今回応募をされたいきさつを聞かせていただくことができました。

本を大事そうに抱えるピノイサポートクラブの高田さん
今回受け渡しが成立した本は、いったん当センターでお預かりし、センターを訪れたピノイサポートクラブ代表の高田さんに直接お渡ししました。高田さんには「図書館他、様々なところを回ったが、中古でも英語の本を譲ってくれるところはほとんどないので、非常に貴重。日本に来て字が読めない外国人は、英語でも読めるものがあるととても安心する。どうもありがとうございました。」と、とても喜んでいただけました。

今回受け取った本と雑誌は、サロンスペースに置いて、訪問した人に読んでもらうそうです。できれば一部、入国管理センターにも寄贈したいとのこと。頂いた本が、異国でさみしい思いをしている人たちのサポートにもつながれば、と熱い思いを聞かせていただきました。(藤居)



2012年9月4日火曜日

住吉区ボランティア・市民活動センターがオープン!

本日9月4日(火)住吉区においてボランティア・市民活動センターが正式にオープンしました。

 オープンに際しては、区民センターの交流スペースに入りきらないほどの人が集まり、8/21~月末までのプレオープン期間中にも250人以上の人が来所したことから、区民からの期待も高まっていることがうかがえます。

 セレモニーでは住吉区長の吉田康人さんから「区民の皆さんが集まる、より良いスペースとなるように願っています」とあいさつをいただきました。

 市民参画でスタートした住吉区のボランティア・市民活動センターは市内では初めての取り組みとなるサテライト機能を設けたことも大きな特徴と言えます。
 区民の皆さんと一緒に作るセンターが今後どのようになっていくのか楽しみです。(秋田)

2012年9月3日月曜日

ペットボトルキャップの粉砕&再生工場を見学してきました!

集められたペットボトルのキャップ
8月30日(木)小雨のふる中、NPO法人e-kotonetさんhttp://www.e-kotonet.org/  主催の「ペットボトルキャップの粉砕&再生工場の見学会」に参加して来ました!

今回、ボラセンからは、「閃く社協Project」企業・NPOの活動の現場を知る“企業・NPO体感ツアー”第1弾としての位置づけで、「おおさか閃き塾」の塾生さんたち4人と一緒に参加させていただきました。

裁断機の吸い込み口に次々と投入

まず見学に向かったのは、大阪府箕面市にある粉砕工場(防長商事株式会社箕面工場)。

たくさんのキャップを裁断機の吸い込み口に入れると…粉々になって次々と出てきます。出来たて(?)の破片は、摩擦の熱でホカホカです。この破片が溶かし固められ、”ペレット”と呼ばれるプラスチックの小片に加工された後、再生工場で別の製品に生まれ変わります。

人の口に直接触れるペットボトルのキャップは、石油から最初に作られる最も質のよいポリプロピレン(PP)。捨てたり、ゴミとして燃やしたりするのは、本当に、本当にもったいない上質な資源なのだそうです!(この後、車のバンパーや運送用のパレットなど、何度も何度も再生することが可能)


細かく裁断されたペットボトルのキャップ



例えば、こんなものが混ざっています…
粉砕工場に持ち込まれるキャップの中には、金属類など色々なものが混ざっていることも多いそう。
見学に行ったこの日も、作業担当の方が「こんなものが入ってたんや」と私達に見せてくれたのは、なんと婦人用ベルト数本。キャップ以外に、金属のフタやプルタブなどの異物が入っていると、粉砕用の刃がボロボロになり、最悪、修理しないといけなくなるとのことで、特・e-kotonet代表の三木さんも「このことは、集めてくださっている多くの方に、ぜひ知ってほしい!」と声を大にして仰っておられました。



次に見学に向かったのは、大阪府豊中市にある再生工場(フタイFT株式会社)。

お話をしてくださった宇川さん(右)と有田さん(左)
そこでは、キャップが回収されてどのような形で社会貢献に役立っているのかのお話から始まりました。

まず、三木さんから回収されたキャップの売却金額の1/2をアフリカ等の子どもたちのためのポリオワクチンの購入代金として寄付しているとのお話があり、

次に、三木さんからキャップを買い取り、再生業者さんに材料提供しているR&G・宇川さんより、環境・経済・福祉・教育の連携による地域資源循環プロジェクトについてのお話が続き、

熱心にお話を聞かれるご参加の皆さん
最後に、フタイFT㈱・有田さんのご案内で実際に再生工場の中を見学させていただきました。

残念ながら、取引先さんの秘密保持の理由から工場内の写真撮影はできなかったのですが、様々な金型作り・製品作りの工夫・ご苦労などのお話を聞きながら、高温で溶かされたペレットが、工夫をこらした金型の中に射出・冷却されて製品となる様子などを見学し、熱気ある現場の中で、ご参加の皆さんのテンションもどんどんアップ! 次から次へと繰り出される参加者からの質問に、有田さんや職人さんたちは、汗だくになりながら丁寧に答えてくださいました。

キャップを再生したプランターや芝生トレイ
そのお話の中でも、私が一番印象に残ったのは、一人前の金型作り職人になるには20~30年はかかる、という言葉でした。フタイFT工業さんには、定年が存在しないとのこと!

”ものづくりニッポン”の誇りの一端にも触れることができ、
「これからは、1個たりともペットボトルのキャップを粗末にはできない!」と、あらためて感じた刺激的な見学会でした。


そして、充実した見学会が終わった、その後は、中央区のNPO法人ZUTTO(ズット)さんが、女性の就労支援事業として豊中市内で運営されている洋食屋さん「銀座食堂」http://ginza-shokudo.com/を訪問し、美味しいランチ(日替わり定食780円~)をいただきました♪ 



「百見は一行に如かず」(百回見ても、一回体験することにはかなわない、という意味)をキーワードに企画した、“企業・NPO体感ツアー”第1弾の、今回の見学会。

早くも9/19に第2弾を企画しています。
ご興味ある方はぜひご一緒に、様々な現場を“体感”していきましょう♪ (市居)