メインのプログラムでは、現在市内5ブロックでその協議会の組成、運営支援に中間支援組織としてあたっている3つの事業体が現状と課題、方向性などで意見を交わしました。私たち大阪市社会福祉協議会も北と南の2ブロックで中間支援組織として事業を行っていて、ボランティア情報センターの溝渕が代表してシンポジウムに臨みました。
三者の話しに共通する点は、当初25年度末が形成・運営支援の目処とされていたのが、24年度中の協議会形成へと急遽舵が切られ、行政サイドである種至上命題化されたことによって、組織の器を作ることに力を注ぐ状況を迫られて、ビジョンを話し合うゆとりなどが持てていないこと、それでも「地域を変えていこう」とする息吹が地域の中から芽生えていることなどがそれぞれから触れられました。
フロアからは「市民と行政の関わり方をどうするのかが究極の命題。行政職員自身がどう考えているのか行動で示すべき」「今回の新しい取組みについて、ほとんど一般市民には見えてないし知らない人の方が多い。ボランティアやNPOには声もかからない。これでは何も変らないのでは」といった厳しい意見が相次ぎました。でも私は今回のような開かれた場で、立場の異なる人が同じ方向を見据えて意見や議論を重ねること、対話の機会を重ねること以外に、取組みを熟成させる方法はないのではないかとも感じました。(松尾)