社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年2月25日月曜日

地域コミュニティの可能性にワクワクできる仕掛けとヒントを皆で考えました!

悩める地域課題を楽しく解決!おおさか閃きセミナー2013 「地域コミュニティの可能性にワクワクできる仕掛けとヒントとは?」 と題して、2月23日(土)の午前中、約70人の皆さんと一緒にこのテーマについて考えました。

OCVICでは、今年度大阪市のコミュニティビジネス等を促進していく取り組みの一環として、2012年8月~12月まで、「おおさか閃き塾」という市民塾を実施してきました。この塾は、地域コミュニティに関する困りごとや悩みごとのある人がその課題を持ち寄って、新しく多様な人たちとのつながりづくり、地域資源の洗いだし等を通じて、自らがテーマにした課題解決の一歩を踏み出そうというもので、50人以上が参加、最終的には三十数人の塾生が、何らかの具体的アクションを踏み出すか、踏み出そうとする段階にまで至りました。

セミナーでは冒頭、この塾の塾長でもあるOCVIC所長の石田易司から、現在の日本の認知症に対する考え方や社会福祉の考え方の変化などを踏まえつつ、多様な人が主役になれる地域コミュニティ像について、参加者に対して対話の機会を作りながら投げかけました。そのあと、「閃き塾」のプロセスがわかる手づくり映像でイメージを掴みつつ、その考え方やそこから見えてきた場づくりのヒントについて、OCVICスタッフからお話ししました。

メインのプログラムは、この「閃き塾」の塾生3人と塾長・石田とのトークセッション。「会社員が地域コミュニティに関わるには」というテーマで一歩を踏み出した成松秀夫さんは、「福祉やボランティアはタダというイメージだった。高齢者の施設も老人ホームくらいしか知らなかった。リサーチに出掛けた先のNPO法人が運営する地域密着型デイサービスで、継続と品質の担保と言われたので、企業と同じだと感じた。地元の地域でも手に負えなくなったら施設に預ければいいという感じで空き家が増えていくのを目の当たりにして、まちづくりの前にまちなおしが必要だと感じるようになった」と、知らなかった世界への視野の広がりについて、話しました。

「学生がボランティア活動や地域活動に関心を向けるには」というテーマの木下千春さんは、プログラムを通じて「社会が動いていることを実感できた」「学生の目線でどうハードルを下げるかという考え方に変わっていった」といい、クラブやサークル単位で気軽に取り組めるプログラムを企画中です。「親なきあとの障害者と地域コミュニティ」というテーマの安田裕治さんは、塾の講師から投げかけられた「あなたはいいことがしたいのか?社会を変えたいのか?」という投げかけに刺激を受け、コミュニティビジネスの捉え方が変わった」と話し、4年後の退職後を見据えます。

参加者からは「自分の地域でもこんな企画があれば」「次年度も塾があるならぜひ参加したい」「塾生の飾らない言葉が心に響いた」など、嬉しいコメントをたくさん寄せていただきました。
OCVICでは、塾生の皆さんのその後を今後も応援し続け、新たな「閃き塾」についても企画を進めていきたいと考えています。(松尾)
 「おおさか閃き塾」・・・詳しくはこちらのサイトをご覧ください!http://ocviccsb.com/