社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年3月27日水曜日

【こむりんく】大切な人を守るのは、あなたです!!~森ノ宮医療大学・ライフサポート部の活動~

訪問の様子。右側の4人が、ライフサポート部の皆さん
(右から4人目が顧問・吉川先生、右から3人目が部長・白上さん)。
去る3月22日(金)の午後、大阪市港区社会福祉協議会・ボランティアコーディネーターの荻野さんと一緒に、2007年4月に住之江区・南港に開設した「学校法人森ノ宮医療学園・森ノ宮医療大学」を訪問してきました♪

目的は、「ライフサポート部」の活動についてのお話をお聞きすること。
部長の白上(しらがみ)さんが、自分たちの活動を年代・地域を超えたもっと多くの人たちに広げていきたい!と、港区社協のボランティアビューローに相談に来られたことが、今回の訪問のきっかけです。

「ライフサポート部」??

私も今回初めて知ったのですが、医療系の大学では一般的な部活動で、より多くの人が勇気をもって倒れている人に関われるようになることを目標に、医療を学ぶ学生さんたちが一次救命処置(BLS:ベーシック・ライフ・サポート)・AED(自動体外式除細動器)講習会を学内・学外で行なっているクラブです。

御堂筋kappo出展ブース
一次救命処置とは、呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う救命処置。胸骨圧迫(俗にいう心臓マッサージ)と人工呼吸からなる心肺蘇生法(CPR)、そしてAEDの使用を主な内容としています。心臓が止まってしまうと、脳には酸素を蓄える能力がなく短時間で酸欠によるダメージが発生するため、一次救命処置は脳への酸素供給を維持することが大きな目的となっているとのこと。

「実は、心臓停止による突然死の約75%は、家の中で起こっているんです!!」と白上さん。

そのためにも、家庭で誰か一人でも講習を受けAEDを何とか使えるようになっていてもらえたら、一人でも多くの生命を救うことができるのに、との強い思いが、クラブの皆さんにはあります。学生ではなかなか知り合うことが難しい地域の高齢者や自治会を対象とした講習会をしたい、との願いは、そんな思いからきています。

大阪マラソンでの救護ボランティア
講習は、学校外に出張も可能とのこと。受講者のニーズに合わせ、講座の内容を組み立てることのできる柔軟性がこのクラブの強みです。さらに、医療大学生であることから、最新の正確な情報を提供できること。処置の対象(例:高齢者、乳幼児など)に合わせた方法や、なぜその処置が必要なのか、注意するポイントなどの“目からウロコ”の豆知識も満載の講座が可能です。

ご興味を持たれた皆さん、一度、森ノ宮医療大学「ライフサポート部」の皆さんに相談されてみてはいかがですか。(港区社協やボランティア情報センターで窓口になることもできます)

ご自分の大切な人を救うことができるのは、あなたしかいない!!のですから。
(市居)