社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年7月23日火曜日

桜宮高校の生徒さんがこの夏、地域でさまざまなボランティア活動を行います!~7/19 「ソーシャルマインド」オリエンテーション(ミニレポート)

桜宮学校が取り組む授業「ソーシャルマインド」の一環として夏休み中にボランティア活動行うのにあたり、大阪市ボランティア・市民活動センターでは、都島区社会福祉協議会、まちづくりセンター支部と協力して、7月10日に「ボランティア活動の面白さ」を考える授業のお手伝いを行いました。ここでは体を動かすワークショップで自分のペースではなく、相手のペースにも合わせることの難しさを体験し「ボランティア活動って面白い!」というテーマで学びました。
7月10日の様子はこちら→  http://ocvic.blogspot.jp/2013/07/blog-post_7214.html

 今回生徒のボランティア体験の受入れ先は、都島区まちづくりセンター支部のコーディネートにより、地域団体(地域活動協議会)や商店街、福祉施設など。地元桜宮高校のために快く引き受けてくださいました。生徒にとって地域はどうしても通学で通り過ごしがちですが、ボランティア体験を通して、地域で働き、生活する地元住民の方々とふれあうことで、学校以外の社会を身近に感じられるようにすることが目的です。また地域ではお祭りや夜店や盆踊りの担い手が年々高齢化して若い世代の参加が課題でしたが、都島区まちづくりセンター支部の橋渡しによって、高校生が参加することに地元は大きな期待を寄せています。

7月19日に行われた顔合わせの取材のために正門から入り「ソーシャルマインド」オリエンテーションの会場の体育館を探していると、制服姿の男子生徒が声を掛けてくれて、そばにいた女性生徒の案内するように頼んでくれました。「明日から夏休みですね、毎日クラブですか?」と尋ねたら、「3年で受験勉強です」とはにかみながら丁寧に入口まで連れて来てもらいました。広いとはいえ、元気な1年生120人がクラブのユニフォーム姿で集まる体育館は、暑さも手伝って熱気に包まれていました。

都島区まちづくりセンター支部からの挨拶や趣旨説明の後、受入先団体が紹介され、予め生徒が希望した受入先毎に館内7箇所に分かれて、それぞれの担当者から活動プログラムの説明が始まりました。

〈ボランティア受入先:ボランティア内容〉
①大東まちづくり協議会-納涼大会の設営準備
②淀川地域活動協議会-淀川ふれあい祭り(淀川神社)設営準備、巫女さん体験、天神祭のだんじり囃子の奉納、盆踊大会の設営準備
友渕連合第456町会-町会夏祭り準備
④京橋中央商店街振興組合-34回を迎える夜店の設営準備
⑤社会福祉法人都島友の会 都島保育所-仮設プレハブから新しい保育所への引越手伝いとプールの見守り
⑥パティスリー「LISBON(リスボン)」-小学生とのコラボ商品のチャリティー店頭販売


都島保育所では野球部をはじめとする屈強な男子生徒たちが園長から、「この保育所の卒園生はいませんか?」と問われる場面もあり、恥ずかしそうに手を挙げるシーンも。生徒たちは引越しの説明に真剣に耳を傾けていました。

LISBON(リスボン)はお菓子の店頭販売で女子生徒も多い中、男子生徒はここを希望した理由に「中学生の時にバザーでの販売経験があったから」と小声で答えてくれました。

ふれあい祭り(淀川神社)では巫女さん体験が人気で女子生徒の姿が目立ちました。担当者からは「この地域は老人に優しい街ですよ。子どもの頃におっちゃん、おばちゃんに叱ってもらい色んなこと教えて貰った、その恩返しを子どもがしていますよ」と語りかけていました。

それぞれに不安や期待もあると思いますが、夏季休暇中の1日だけのボランティア体験。普段、学校や家庭では得られない体験ができることを期待しています!(小野)