社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2014年2月5日水曜日

東成区で「有償ボランティア活動」について考える学習会がありました!

 「有償ボランティア」という言葉をご存知ですか?Wikipediaなどを見ると「ボランティア活動をする際に、対価のある場合のボランティアの括り」と掲載されています。有償なのにボランティアなの?と思われた方もいらっしゃることでしょう。実は1980年代、NPOや市民活動、非営利活動といった言葉が一般的でなかった時代に、実費の弁済や最低賃金を超えない程度の一定の謝礼を受ける活動について、ちょうど当てはまる言葉がなく生まれたというような経緯もあります。経過や言葉の是非はともかく、サポートを必要とする方の選択の幅を広げることは必要なことではないかと個人的には感じています。

第1回目は有償活動の歴史を学びました
 そのような経過の中、大阪市東成区社会福祉協議会 東成区ボランティア・市民活動センターにおいて、生活上のちょっとした困りごとを住民同士で支えあう活動を進めるために「はじめてみよう!有償ボランティア講座」が1月に開催されました。講座は1月15日(水)から3回に分けて行われ、第1回目は有償ボランティア活動の意味についての講義(大阪市立大学 非常勤講師 竹村安子さん)、第2回目は有償ボランティア活動の実践を知るための活動者からのお話(NPO法人FA 理事 長福洋子さん)がありました。
第2回目は実践者からの熱い話が!

 そして、1月29日(水)第3回目。この日は「これからの活動を一緒に考えましょう」と題し、参加者との懇談会が開かれました。懇談会では、1回目と2回目の講座のふりかえりとコミュニケーションの大切さを知るための体験ゲームや自己紹介、そして、今後の活動についての意見交換が行われました。

受講者同士で懇談会
 意見交換では、有償ボランティア活動を参加者それぞれがどうとらえているのか確認することが必要なのでは、という意見や、金額設定のような具体的な話、また、そもそもボランティア活動とは何?といった根本的な話まで、参加者のみなさんはとても熱心で意見が尽きることなくあっという間に終了の時間を迎えました。
 
 東成区社会福祉協議会では、今回の講座をきっかけに集まったメンバーが有償ボランティアグループとして活動の自立を目ざす事ができるよう支援をしていきます。私自身も区民ですので、協力していきたいなあと思っています!これからの東成区がどのように変わっていくか楽しみです(*^_^*) (川口)