防災や地域の見守り、まちづくりに興味のある方々にご参加いただきました |
南部美智代さんは、阪神大震災後に高齢者の一時避難支援をした経験から、災害図上訓練ゲームDIG(Disaster Imagination Game)を考案、全国各地で災害・防災に対する講演活動を行い、2010年には『防災担当大臣表彰』を受賞され、度々メディアにも『防災おばあちゃん』としてご紹介されています。
生きる力を育む研究会 共同代表 南部 美智代 さん |
~ LODEとは ~
L(Little people):子ども O(Old people):高齢者 D(Disabled people):障がいのある E(Evacuation):避難 の頭文字を取って名付けられた新しい災害図上訓練ゲームです。
皆さん、災害図上訓練ゲームDIG(Disaster Imagination Game)はご存じでしょうか?地域のマップの上に、避難所や公衆電話、危険場所、要援護者の所在等の地域情報をマーキングし、災害発生時をイメージして、避難経路や事前対策等を検討するものです。全国的に普及したDIGでしたが、防災に特化したためでしょうか、「災害弱者に対する考慮」が不十分であったり、「中高層住宅地域」での訓練には不向きであったりと、様々な課題が見受けられました。そこで、南部さんが中心となり、これらの課題をクリアできる“福祉版DIG”や“団地版DIG”というべき、『 LODE(ロード)』が考案されました。
・参加者の皆さんには、まずは簡単な設定でDIGをしていただきました。
本来ならば、自分達の住んでいる地域のマップを使用して行いますが、今回は参加者の方が様々な地域からお越しですので、ボラセン周辺(天王寺区)のマップををご用意して、仮に皆さんがこの地域で住んでいると仮定してゲームを進行しました。
①避難所となる場所(学校・公園など)、または避難所となるような場所をマーク
②公衆電話設置場所(設置場所:駅や施設など)をマーク
③自分の家と要援護者(高齢者・障がい者)の家を仮想でマーク
ここで震度7の大きな地震が発生。建物の倒壊・出火で負傷者が多数出ている模様。さてあなたは自宅からどうやって、避難所まで行きつくことができるでしょうか?
避難所になるような学校・施設をマークしていきます |
公衆電話の台数が減っています 日頃から確認しておく必要があります |
地震で鶴橋駅周辺の飲食店から出火、環状線高架橋も落ちてしまうほどの災害を想定 |
さて、皆さんには避難所までのルートを書き込んでいただきましたが、意外な結果が…。
今回の参加者25人中、福祉関連のお仕事をされている人が半数。にもかかわらず、皆さん、自分の避難だけで頭がいっぱいだったのか、ほどんどの人が、『要援護者』の家を確認するルートをとらずに、そのまま避難所に向かうものばかりでした。
普段から福祉に携わっている人でさえ、災害時という異常な状況においては、他者を顧みることができなくなってしまうのかもしれません。災害弱者とはまさに、忘れ去られたり、後回しにされてしまう人たちの事をいうのではないでしょうか。いかにその人たちに日頃から手を差し伸べ、繋がっていくことが、防災においても、地域においても課題であるとあらためて感じました。
普段から福祉に携わっている人でさえ、災害時という異常な状況においては、他者を顧みることができなくなってしまうのかもしれません。災害弱者とはまさに、忘れ去られたり、後回しにされてしまう人たちの事をいうのではないでしょうか。いかにその人たちに日頃から手を差し伸べ、繋がっていくことが、防災においても、地域においても課題であるとあらためて感じました。
どういうルートを使えば安全に避難場所まで行けるでしょうか |
・さて、いよいよ本題『 LODE 』の実習です。
ここでは、仮想の14階建て全112部屋のマンションの簡易立面図をご用意し、皆さんがここの住人という設定で、自由に部屋を設定していただきました。(部屋を決める際、何故か皆さん少し嬉しそうでした…)
本来なら、住民たちがそれぞれ、『この部屋には足の不自由な独り暮らしのおじいさんがいる』とか、『この部屋の奥さんは妊娠している』とか、『ここのおじさんは頼りになる』等の情報を出し合って、シールでマーキングしてマップを作っていきます。今回は仮想マンションということで、こちらから、『この部屋にはこういう人が住んでいます』という住民情報を、皆さんにマーキングしていただいたところで、残念ながら時間切れとなりました。続きは第2回研修会にて…m(__)m
ここでは、仮想の14階建て全112部屋のマンションの簡易立面図をご用意し、皆さんがここの住人という設定で、自由に部屋を設定していただきました。(部屋を決める際、何故か皆さん少し嬉しそうでした…)
本来なら、住民たちがそれぞれ、『この部屋には足の不自由な独り暮らしのおじいさんがいる』とか、『この部屋の奥さんは妊娠している』とか、『ここのおじさんは頼りになる』等の情報を出し合って、シールでマーキングしてマップを作っていきます。今回は仮想マンションということで、こちらから、『この部屋にはこういう人が住んでいます』という住民情報を、皆さんにマーキングしていただいたところで、残念ながら時間切れとなりました。続きは第2回研修会にて…m(__)m
進行役の『生きる力を育む研究会』 橘 宜孝さん |
仮想マンションの住民情報をマークしていきます |
防災ゲームあるある ① 最後には何故かみんな立っています(・。・) |
住民情報を何種類かのシールでマーキングしていきました |
☆★『第2回 災害図上訓練ゲーム LODE 研修会』の日程決定しました★☆
・第2回研修会からの参加も可能です! 前回参加できなかった方、このブログを見て興味を持たれた方、ご参加お待ちしています。
と き/7月26日(土) 14:00~17:00
ところ/大阪市ボランティア・市民活動センター 第3・第4会議室
(大阪市天王寺区東高津町12-10)
参加費/無料 定 員/40人(先着順・高校生以上)
申込み/氏名・住所・連絡先をボラセン宛てに電話・FAX・メールにて。
大阪市ボランティア・市民活動センター (担当:荒野)
TEL:06-6765-4041 FAX:06-6765-5618
Eメール:vicpc25@osakacity-vnet.or.jp
大阪市ボランティア・市民活動センター (担当:荒野)
TEL:06-6765-4041 FAX:06-6765-5618
Eメール:vicpc25@osakacity-vnet.or.jp