社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年3月6日水曜日

【市民フォーラムおおさか】 南部美智代さんのDIG講演会に参加してきました!

皆さん、花粉が気になる季節になってまいりましたが、如何お過ごしでしょうか?

ご報告が遅れましたが、先日、2月24日(日)、伊丹市立瑞穂小学校で開催された、『 災害時、地域で助け合うために ~南部美智代氏 DIG講演会~ 』に参加してきました。

東日本大震災をきっかけに、自分達の地域の絆や住民同士のつながりが改めて見直されている昨今、災害発生時に、地域での互助・共助が機能するためには、普段からの地域コミュニティとの関わりが大切になります。そこで、災害時に避難所にもなる地域の小学校で、PTAや生徒児童と地域住民が一緒に参加し、DIG(災害図上訓練)を学ぶことにより、地域全体の防災意識を高め、いざという時に助け合える地域づくりをめざすことを目的に行なわれました。



『 みなさん、DIG (ディグ) を体験されたことがありますか?! 』

『 DIG 』とは、Disaster (災害) Imagination (想像力) Game (ゲーム)の頭文字を取って命名されました。 英語で『掘る・探求する』という意味を持っており、このことから『防災の意識を掘り起こす』、『まちを探求する』という意味が込められているそうです。

 DIGは、参加者が大きな地図を囲みながら、『危険な場所や注意しなければならない施設はどこか』、『逆に危険回避でき、安全な場所・施設はどこか』、『1人では避難できないお年寄り等の家はどこか』、『いざとなったら頼りになる人はどこにいるのか』等、それぞれの知識を地図に落とし込むことで、自分達のまちの防災力を再確認できます。そして、地震・津波・洪水等が発生することにより引き起こされる被害をイメージし、被害を少しでも少なくするために、どのように対策していかねばならないかを、参加者全員で考え、災害に強いまちづくりをめざしていくものです。

 

DIGには決まったルールは無く、参加者の立場・関心によって様々な形、やり方があるそうです。
今回の地図への落とし込みは、『避難所の案内看板を設置するのに適当な、よく目立つ場所は何処?』、『1人暮らしの方の家は?』、『犬猫を飼っている家は?』等、非常に身近な情報の落とし込みをしましたので、我々のような伊丹市民ではない人間にはとっては、なかなかつらいものがありましたが…(笑)。

ちなみに、今回講師をされた、南部美智代さんは、この『 DIG 』の開発者として、全国各地で講演を行なうなど、災害・防災に対する住民の意識を高める活動を精力的にされております。2010年には『防災担当大臣表彰』を受賞、また、『縁側サミット』という、家の箪笥の中で眠っている着物や思い出の着物をミニ着物に仕立てたり、蛤の貝がらでお雛様を作ったりする創作活動を通して、地域住民の協働・連帯を図り、被災地の支援や仕事づくりに向けても力を注がれておられるそうです。

是非一度、ご自分たちの町や職場・学校周辺の地図を見ながらイメージをふくらませ、災害時の対応について考えてみるのもよいのではないでしょうか。
(荒野)