「たんぽぽ」さんは、大型スーパーの出店で元気がなくなった商店街の活性と、元気なシニア層の活躍の機会を作ろうと4年前に有志で立ち上げられた団体。2年半ほど前から商店街の空き店舗を借り、自前の拠点として運営。会費、ご用聞き(有償)の事務経費、文化教室などへの場所提供、不要品のリサイクル販売などさまざまな工夫をしながら、やりくりの苦労を重ねているそうです。今年は助成金を確保でき、「それで何とか収支トントン」だと現会長の田中幸男さんは言います。
現会長の田中さん(左)、前会長の遠藤さん(中央) |
草抜きや買い物の代行などの依頼が月20~30件ある一方で、活動会員の確保が現在の大きな課題なのだとか。「現役を退いて、時間をもてあましている元気なシニアにはもってこいの活動なのだけど、なかなかそういう人にこの活動のことが届かない。稼ぎたいと思って来た人にはギャップが大きく、ポツポツとでいい、というくらいの人がちょうどいい」と田中さん。前会長の遠藤健次さんは「これまでもいろいろあったけれど、いちいち腹を立てていたのでは続けられない。NPO法人になって活動をさらにしっかりしたものにしていく夢も忘れてない」とおおらかな物腰で語ってくださいました。おふたりの穏やかな人柄とぶれない信念を垣間見て、これからの可能性を大いに感じさせてくださり、訪問した塾生の皆さんもエネルギーをいただいた様子でした。(松尾)