今回は「Comlink・こむりんく」の資源マッチングが契機となって、74のお花が咲くことになったレポートです。10月31日大阪市立九条幼稚園で、「癒やしの園芸の会」のよる『フラワー10days in大阪2013』のイベントの一環で花育講習会が開催されました。このイベントは10月26日~11月4日の10日間で「花と緑あふれる大阪のまちづくりと暮らしの体験」をテーマに”大阪を花でいっぱい”にしようと教育機関での花育プロジェクトに「癒やしの園芸の会」が参加されました。
さかのぼること8月のお話し-。大阪市中央区島之内で10年にわたり、おとしより健康センターで緑化活動をされている「ふれあいガーデニングボランティアクラブ」より、メンバー手作りの木製プランター提供のお話しがあり、「癒やしの園芸の会」が応募されました。癒やしの園芸の会では市内を中心に高齢者施設や障がい者施設の園芸活動を支援されているほか、毎年1年間にわたって“癒しの園芸講座”を実施され、多くの受講生を輩出されています。今回この講座も縁となり、大阪市立九条幼稚園(河村圭子園長)に「癒やしの園芸の会」のメンバー8人が講師として訪問し、花育講習会を開催運びのとなりました。
河村圭子園長にお話を伺うと「先々代の園長よりこの幼稚園は園芸が盛んで、お茶の木や大麦を植えて、茶摘をしてお茶や麦茶を作ったり、園庭には公孫樹、柿、枇杷など実のなる木があり、園児も白菜、水菜、キャベツ、ブロッコリーを育て、葉を食べた虫も観察用としてそのまま飼われています。
今日は年長さん74人(5歳児)が森、空、月の3班になって、まずハンキング・ペットボトルを使ってビオラを植えました。用意されたペットボトル(写真)に土→ビオラを入れますが、これがなかなか難しくポットから苗を出すのもコツが入ります。それでも先に出来た園児がさり気なくお手伝いをするなど、「癒やしの園芸の会」のメンバーも目を細めて感心されてました。また植えながら「イチゴ」は野菜か果物かの論争も起こり、レベルの高い会話に思わず耳をそばだててしまいました・・・・・
花壇ではすでに「癒やしの園芸の会」のメンバーがストック、金魚草、キンセンカ、チューリップを置いて準備されていて、球根を見た園児が「たまねぎヤー」と叫ぶと「チューリップですよ」の返事に反応して「さいたー☆さいたー☆チューリップのはなが~~~♪」と突然の大合唱!園児達の機転の速さ…に恐れ入りました☆☆☆☆☆
どの園児も小さなスコップを手慣れた様子で花壇や木製プランターに苗や球根を植えました。園長先生も「夏にきゅうりやトマトを植えたりするので、案外みんなは慣れているのですよ」と話されました。
今回のプログラムでは、「こむりんく」で資源提供された“手作り”木製プランターが、ボランティア団体と幼稚園の協働による花育講習会に活用され、広がりを見せました。「こむりんく」の可能性を一段と実感した秋の一日でした。(小野)