社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2014年1月24日金曜日

髪でできる社会貢献活動ってあるんです。現場にお邪魔してきました♪

渡辺貴一さんと、送られてきた髪の山(後)、
丁寧に制作されたウィッグ(左)。ここから好
みのヘアスタイルにアレンジされていく。
自分の髪が、小児がんや先天性の無毛症、不慮の事故などで髪に悩みを抱えている誰かの笑顔を取り戻す〝ウィッグ″として生まれ変わったら・・・そんなステキなことに取り組んでいるNPOが大阪にあるんです♪ NPO法人JHDAC(ジャーダック)では、寄付してくれた人から贈られた髪から、「世界に1つだけ」という意味が込められた人毛100%の医療用の〝ONEWIG〟を制作し、無償で提供しています。

ジャーダックが「理想」とする社会とは、必ずしも〝ウィッグを必要としない社会″。病気や事故で髪を無くしても、クラスメートから奇異な目で見られることもなく、これまでどおり友だちとして接してくれる、そんな仲間や友人がいる学校。ウィッグを身に着けていなくても、電車の中でジロジロと見られない社会。色んな髪型が個性として認められているように、”髪がない”ことも、1つの個性として受入れられる、そんな成熟した社会を目指して活動されています。

「活動を始めてから、当事者の方からウィッグがあれば・・・という声をいただくまでに2年かかりましたが、今では年間30体前後を制作・提供し、40人近い方が待ってくれています」と話すのは、事務局長の渡辺貴一さん。美容室を経営する傍ら、ウィッグ希望者への対応、髪や資金の寄付・協賛の申し出、賛同する美容室への対応、助成金獲得のための事務作業などを切り盛りしています。「今まで押しとどめられていたものの扉を開けることができたような手応えが喜びになっています。がん患者が身近にいるわけでもなく、ええことしてると言いたい訳でもないんですが、今まで押しとどめられていたものの扉を開けることができたような手応えが喜びになっています」と渡辺さん。

お店の概観。2階の一室がNPOとしての活動場所に。
髪が送られてくる量も活動当初の30倍以上、2日も経つと段ボール箱がいっぱいになるのだそう。髪を贈る、資金を寄付する(ウィッグ1体制作するのに10万円前後かかるそうです)、誰かに「こんな活動があるんだよ」と知らせる・・・小さなアクションの積み重ねが誰かのハッピーに変わる活動をアナタもちょっぴり覗いてみませんか?(松尾)
※詳しくはNPOのHPをチェック!

★★★特報★★★
これならできるかも!?と思える社会貢献活動の現場を巡るバスツアー「やれそーしゃる」。昨春初開催したところキャンセル待ちが出るほど大好評のプログラムでした♪ 今春も3月29日(土)に実施計画中で、今回ご紹介したジャーダックさんにも立ち寄る予定です。準備が整い次第、このブログでも参加者募集を呼びかけますのでご期待くださ~い♪ 

◎1月28日まで、阪急うめだ本店9階 H2Oサンタ チャリティーガイドで、ジャーダックさんの活動紹介が行われています。お近くを通られる際は、買い物ついでに立ち寄られてはいかがでしょうか?