2014年6月28日(土)「今池こどもの家(西成区)」で利用者の子ども達20名に、株式会社海翔(住吉区)の代表を始めスタッフのみなさんが腕をふるい”回らないお寿司を心をこめて握っていただきました。
今回のお寿司提供については株式会社海翔から3月に相談があり、ご紹介をした「今池こどもの家」に2度足を運ばれてのマッチングに至りました。株式会社海翔は鮮魚店からはじめて30年余りで、8年前から飲食部門の営業も行い今では当センター近くの店舗を含め4店舗を構え、新鮮な魚介類を提供されています。
またお寿司の提供だけではなく、子ども達の目の前でネタとなる魚を捌き、切り身や刺身になるプロセスの説明を行い食育の要素も含めることになりました。
ようやく鯛、鰈、マグロ、シマアジ、うに、カニが所狭しと並んだテーブルを挟んで緊張気味に挨拶が交わされました。スタッフからは「魚をお寿司で握る状態に捌きます。三枚下ろしや五枚下ろしがあります」と捌きながらの説明をすると、早速に友達を手刀で5回に切りかかる子や遠巻きに見ていた4歳児から6年生がジリジリと近づき、「これ以上近づいたら危険!」との声が飛ぶなど<お寿司のショータイム>はまだ一口も食べていないにも関わらず、最高潮を迎えました。
次は大きなマグロの骨についた身を、じゃんけんで勝った子ども3人がスプーンでせせり、本当に魚の美味しいところを触って味いました。
そして、待ちに待ったお食事タイム。笹の葉にガリがもられて、黒板に書かれたネタを注文。恥ずかしがる子ども達へベテランのすし職人さんが「何にしましょう?」とお客様に接するように丁寧に語りかけます。やはり人気は玉子、サーモン、マグロ。そして「本当におすし屋さんやー」「うま―」「毛ガニ、旨過ぎ」「穴子にはまった」「10個目やー」「ウニください!」「どこでおすし屋さんされてますか?」「自分の包丁ですか」などなど口もなめらかになって、指導員さんも驚くほどにお行儀よく言葉遣いも丁寧にお話をしていました。
マネージャーの白井翔さんは「思っていたイメージ通りで驚いています。レイアウトや持ち物の手配は店長会議で話を進め、店長をはじめスタッフは休日にも関わらず、ボランティアに参加してくれています。子ども達も食べるだけではなく体験もしてもらってよかったです。」さり気なく子ども達にお茶を配膳されボランティアスタッフの女性は「孫がいますが、自分の子どものことを思い出しました。みんな本当に素直でかわいくて・・・」と目を細めて話されました。
当日準備された寿司飯10kg(お寿司600貫)で、子ども達にお腹いっぱいにお寿司を食べてほしいとの思いは子ども達の心とお腹に届きました。4月の関西ラーメン委員会(企業社会貢献第3弾 http://ocvic.blogspot.jp/2014/05/3.html)に続いて食べ物には魅力があり、子ども達には良い思い出になりました。ごちそうさま!でした。(文責:小野靖子)