社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年3月11日月曜日

西淀川で福祉避難所を視野に入れた一泊体験が実施されました!

3月10日のボランティア情報センターは、スカイビルで震災復興を応援する催しの運営に携わるメンバー、東京出張のメンバー、西淀川であった避難所一泊体験企画を手伝うメンバーと3隊にわかれての日曜日となりました。

このうち、三つ目の避難所一泊体験場所となったのは、西淀川区社協が事務所を構える在宅サービスセンターふくふく。障がいのある子どもも含めて、十数人がここで一晩を過ごしました。在宅サービスセンターふくふくは、近々区内で3番目の福祉避難所として指定される予定もあり、職員も一緒に寝泊まりし、シミュレーションを兼ねてのプログラムとして実施されました。寝食をどうするかを考えつつ、区の災害対策について区役所職員から話しを聞いたり、東北の現状に耳を傾けたり、一斗缶を使ったポータブルトイレを作ったりとさまざまな切り口で災害にどう備えるかを皆で考える内容は実践的。

私は宿泊明けの朝食後に、街中で被災した場合にどう逃げるか、避難所はどういう状況になるかといったことを仙台市内の大震災直後の映像をみんなで見ながら考えつつ、特に福祉避難所の仙台での状況、大阪市内での準備の現状にも触れ、行政や地域の役割について、みんなで話しあう機会を作るお手伝いをさせてもらいました。
「全く準備が追いついていない現状をもっと行政は正直に市民に知らせるべき。そうすることで市民として何とかせな、と考える人が増えるはず」「これまでの教訓や障がい当事者の声が活かされてないことがわかった。声を大きくしていかなくては」といった声も聞かれ、いざというときにどう備えるか、皆真剣な面持ちで議論となりました。

今回は区社協として初めての取り組みだったとのことですが、このような機会を重ねることは、行政と市民の関係や役割分担を考えるうえでもとても大切だということをあらためて感じました。(松尾)