社会福祉法人大阪市社会福祉協議会・大阪市ボランティア・市民活動センターのスタッフブログです。




2013年8月15日木曜日

地域団体の取り組みに企業・NPOの力を!~都島で企業・NPO交流会開催されました(ミニレポート)

随分遡ってしまいますが、、、7 24日(木)15時から都島区役所で都島区まちづくりセンター支部主催の『都島区のまちづくり企業・NPO合同交流会』が開催されました。会場には6NPO法人、9株式会社、1商店会連盟、2郵便局、2飲食店、1社会福祉法人等28団体の33人参加がありました。

 今回に先立ち4月に企業、6月にNPOとそれぞれに交流会を開催しましたが、次のステージのために今回は企業とNPOの合同交流会になりました。冒頭、都島区役所の荒木副区長からは「活力ある地域、まちづくりのためにも、企業とNPOが持つそれぞれの強みを活かして、地域課題を住民・企業・NPOで協働してまちづくりをして行きたい」とご挨拶がありました。
 
プログラムの最初は昭和22年に設立された「大阪府塗装工業組合」の区内の組合員(リフレックス㈱・㈱竹延・鉄電塗装㈱)による地域貢献活動の事例発表がありました。組合員による塗装技能を活かした「環境美化塗装指導」は、公共物の落書きの消去活動を行なったり、区内の市立桜宮中学校で汚損が激しい外柵や壁について組合員が生徒やPTA会員にその塗装方法を教えたりしています。落書きは犯罪の温床になるためその芽を摘むことに効果をあげている点や、塗装技能を通して生徒のものづくりへの関心や職業選択の意識を醸成している点が発表されました。


 次に参加企業、団体から11分の自己紹介があり、その後は名刺交換を行いワークショップが始まりました。都島区まちづくりセンター支部のスーパーバイザー(りそな総合研究所)の藤原明さんからは大阪市の市政改革の一環として「自分たちのまちは自分たちで作る」といった住民主導のまちづくりが始まっている中で、校区内で立ち上がっている『地域活動協議会』に従来の連合町会に加えて企業、NPO、学校、社会福祉施設等が知り合い、地域課題でやるべきことのあぶり出しを行い、団体の強みを活かして足りないところを補うことで強い地域自治を行なって行きましょうとのお話しがありました。
 
 
ワークショップは予めホワイトボードに出された区内の6地域活動協議会の事業に対して、参加団体が自団体の「強み」を活かして、この事業をパワーアップさせることが目的です。事業は地域の課題を解決させるもので例えば「ふれあい喫茶」は各地域の社会福祉会館で実施されて高齢者などの見守り活動につながり、「はぐくみ事業」では小学校で地域住民が講師になって公開講座をするなど双方向で交流を図っています。
 

そこで参加者からはポイスイットに
「ベビー用品メーカー⇒子育てサロンでベビーマッサージ教室、乳房のトラブル相談」
「飲食店⇒生涯学習等で健康‐食の交流会、食から健康を考える会など開催」
  ※この飲食店さんは実家が八百屋さんで新鮮な野菜の提供可能。
「布団屋⇒生涯学習等で正しい睡眠の知識、間違った睡眠の考えセミナー」
等、数多くの多様なアイデアが書かれました。
 
きっかけづくりの場をを重ねることで実現可能な地域課題解決のアイデアが生まれることが大いに期待される交流会でした。(小野)